違いと多様性に気付き、それは大事なことであると伝える。特に、日本の社会は国際的な多文化的な社会になっています。多様性は恐れることではなく、豊かさをもたらします。一人ひとりの人間はどこで生まれたにしろ、どこで育ったにしろ、一人ひとりが大事であって、一人ひとりが与えるものがあります。この人達は私達に何を教えることができるだろうか?私たちの助けを求めるだけではない。人々が、一人ひとりが、いつも他の人々を豊かにします。やはり、豊かさを持っていることが大事なのです。実際に子どもたちは、基本的に受け入れる豊かさを持っています。
友達は、人種に関係なく、子ども達は自然に関わることが出来ます。だから、そういう気持ちを強めていき、確かなものにしていくことが大事だと思います。後で、社会の中に根強く存在している偏見とか差別とか、排除とかに出会っていく子ども達が対抗できる人間に、私たちはカトリックの教育の中で育てたいのです。だから具体的に、自分と違う人、自分と言葉が違う、肌の色が違うとか、差別を受けている人とか、障がいを抱えている人とか。自分と違う人と友達になるということです。
平和の基本は、力のバランスを保つということだけではありません。私達は、まだずっとそれを信じているかのように生きています。歴史を振り返ってみると、力によって平和を保とうとするときに、その力の衝突が繰り返されてきています。平和を保つのは、友情であって愛であるということ。なぜ私は、私の国は、私の友達のいる他国と争わなければいけないのか?友達なのに。人間と人間のつながりを深く感じれば感じるほど、そこから本当の平和が生まれてくるのではないかなと思います。共に生きることを学ぶ、ということが大事だと思っています。